礼服じゃない『H.レッサーのBLACK』

礼服じゃない
『H.レッサーのBLACK』

昨日、ハリソンズグループのクリアランスの生地が届きました!

まずはこのH.レッサーのブラック2着からご紹介いたします。

1着目は

VINTAGE H.LESSER & SONS
『SIXTY – FORTY』
60% SUMMER KID MOHAIR
40% WOOL
280gms Made in England

ちょっと変わったヘリンボーン柄、現行生地ではなかなか見ないヴィンテージ感がとても良いですね。
サマーキッドモヘアが60%と高い混率にも関わらず、驚くほど柔らかく、しなやかです。
『さすがH.レッサー!』という感じです。

実はこの生地、6〜7年前に色違いのネイビーを仕立てたことがあります。
ヴィンテージの生地らしい素晴らしい仕立て上がりだったのを覚えていたので、サンプルを見た時は即決で仕入れを決めました。

ケーリー・グラントが表紙の写真集The Boutonniere Style in One’s Lapelによく似た生地のタキシードが載っています。
タキシードはバラシアやタキシードクロスで仕立てるものだと思っていましたが、こんな柄物もアリですね。

続きまして
こちら

H.LESSER & SONS
『11/12oz FINE WORSTED SUITING 』
100% WOOL
350gms Made in England

今季、同じウェイトのバンチブックがリニューアルするのでドロップする生地がクリアランスになったのでは・・・?

生地の風合いはかなり良いです!
昨年のクリアランスで仕入れたSuper120s Worsted Suiting with cashmereと比べても全く見劣りしてません。

光沢をあえて抑え、もっちりとしたハンドリング。
柔らかく、しなやかなのに、ハリコシはちゃんとある。

一般的にわかりやすい『良い生地』と言われる細番手の艶のある生地とは、ベクトルが全然違う『良い生地』です!
個人的に大好きな部類の生地です。

この生地も、同じくタキシード用としても使えます。

画像のタキシードは50年前(注文日は1977年9月29日)のアンダーソン&シェパード(A&S)のタキシード。
画像ではわかりにくですが生地はブラックのヘリンボーン柄。
トラウザーズのサイドアジャスターは尾錠タイプではなく、伸縮性ウエストゴムとボタンで調整するDAKS TOPダックストップ)

この他にも同じく古着のA&Sのダブルブレストのタキシードもブラックのヘリンボーン柄でした。
先にご紹介した生地と同様に、『ヘリンボーン柄でタキシードって普通にありなんなんだ!』と気付かされました。

日本では『黒いスーツ=礼服』(若い方だとリクルートスーツ?)のイメージが強いですが、今回ご紹介するような生地で仕立てるブラックスーツは『夜の洒落着』としてはピッタリです。
私のイメージとしては、ラポ・エルカーン氏やトム・フォード氏ご本人が着ているような雰囲気のスーツです。

ダブルのブラックスーツに白シャツ+ブラック&ホワイトのグレチェック・タイのワントーンコーデ。
足元の『バタフライローファー』がクラシックながらも程良いが抜け感がいいですね!
この方、他のスーツでもよくNew&Lingwood製のバタフライローファー履かれてます。

私自身、これまで『ブラックスーツ』をタキシードもしくは喪服以外で着ることを考えたことはありませんでしたが、この2着の生地を見て、普段でも『BLACK』ってありだなと思いました。
皆様も、ぜひこの機会のトライされてみてはいかがでしょうか?
着こなしの幅が広がって楽しいですよ😊

この記事を書いた人

テーラー・ブレイズ