Yohei Fukuda オーダー会開催レポ:ワクワクと感動の2日間でした!

Yohei Fukuda
オーダー会 開催レポ
ワクワクと感動の2日間でした!

3月26日、27日で九州初、『Yohei Fukuda』のオーダー会を開催しました。
幸いにも雨の予報が外れ、天気にも恵まれ、多くのお客様にご来店頂き盛況にて無事終えることができました。

私もはじめての機会で緊張しましたが、世界の福田氏のお仕事を客観的に近くで見るチャンス、とても楽しみにしておりました。

来店されるお客様も期待されている感じが伝わってきてこちらも気合が入ります。
そんな感じでいいムードでオーダー会スタートしました。

最初はサンプルを手に取りモデル決め。
ご予約いただいたお客様と一対一で対話しながら進んでいきます。
(私は横で時々会話に参加しながら見ています)

雑誌やS N Sの写真で見ていた靴を実際に手に取ると、
「おお、これか!」と皆様一様に美しいフォルムに見入られておられました。

そしてどのモデルにするか?
これもいいね、こっちもいいね。
ある程度、事前に作る靴のイメージは決めて来られていても実際見ると、
えー!どうしよう!?と迷われます。
迷いに迷って最後にはせっかくだから2足にしよう!と言われる方続出でした。

モデル以外にも楽しく迷い悩むポイントはたくさんあります。
オーダーですので自分好みにカスタマイズできるので、これまた選択肢が多いのです。
フォーマルかカジュアルか? 内羽根にするか?外羽根にするか?
アイレットの数はどうするか? トゥのデザインはどうするか? ステッチはどうするか?
革の種類はどうするか? クロコダイルやエレファント等のエキゾチックレザーもある!
自由度が高いのがオーダーの醍醐味ですからゆっくり時間をかけていただきます。
見ている私も色々とご提案しつつ一緒に悩みます。楽しい工程です。

採寸になると、それまで柔らかくおおらかな雰囲気で会話されていた福田氏の眼差しが鋭くより真剣に変わります。
お客様には立ったままでソックスを履いた状態で、細かく測っていきます。
写真も撮ります。世界にたくさんの熱狂的な顧客を持つ、福田氏のその手で触れて
採寸という設計作業が進んでいきます。
最終的に数値と写真と触診を合わせて福田氏の頭の中にはより具体的にイメージされているのだと思います。

こんな感じの流れで
お客様と福田氏でお客様の「靴」をオーダーする事だけに集中した1時間から1時間半が終了しました。
お客様も採寸が終わった安堵と仕上がりイメージを想像してワクワクされておられるようでした。

私も今回終始立ち会いまして、自分がオーダーする時以上になんとも言えない達成感を味わいました。
やはり靴も服も、仕立ての世界は面白い、そう実感しました。

その後、ご来店されたお客様からは楽しかったよ!久々にワクワクしたよ!良い経験ができた!出来上がりが非常に楽しみだ!という声をいただきました。
あるお客様は車を選んで買う時以上に楽しい体験だったともおっしゃって頂きました。
非常に好評で開催して良かったと私も嬉しかったです。

今回改めて感じたことは
世界的で愛好家垂涎の名靴を作る一流の職人と言うのは紛れもない事実ですが、やはり福田氏は素晴らしい、ということでした。

以前にも少し書きましたが、私自身も欧州のシューメーカーの靴も色々と履いてきました。
欧州シューメーカのオーダーだと、どうしても採寸途中で「大丈夫かな?ちゃんと伝わってるいるかな?」と不安になることが多かった経験があります。

また外国人の足と日本人の足の形が違いすぎる問題もありました。
外国人の薄く細く長い足の形は靴の形のまま、フィットすることができる。
でも日本人の足で欧州ブランドを履くと合わないことも多く、履いてみると形が崩れ、本来の靴の形ではなくなってしまう、なんてこともあります。
それどころか窮屈だったり痛かったり、見た目にも履き心地にも無理が出てしまうのです。

ところが福田氏の靴は
日本人の足でもフォルムを崩すことなく美しく見せてくれるのです。

それはオーダーする際の会話の中で同じ日本人だから細かいニュアンスや気持ちが伝わること、
足の悩みに寄り添ってもらえて、見せたい靴のイメージを擦り合わせたり、汲み取ってもらえること。
そして、見た目と快適さを持ち合わせていると言うこと。
本当に素晴らしいのです。

『Yohei Fukuda』が世界の靴愛好家から愛される理由は
会話、採寸、素材選び、製作工程、仕上がり、『Yohei Fukuda』というブランドの何もかも全てに真面目すぎるほどに、妥協を一切許さずに
『感動してほしい!』
その思いを全力で乗せて、そして仕上がった靴にオーダーする側のお客様の気持ちが反映されているからだと私は思っています。

その福田氏の姿勢や取り組み方を
今回2日間のオーダー会で終始傍で見せて頂き大変勉強になりました。
感動しました!
私もまた一人の仕立服のフィッターとして気持ちを新たに
より精進しようと思いました。

余談ですが
私も今回また欲しくなりオーダーしてみました。
予定通り、『3アイレットVフロントダービー』です。
前回オーダーした靴に少し変更を加えてみました。
回を重ねて少しずつ変えながら楽しめる、これもオーダーの良さでもあります。
仕上がりましたらまたブログなどでご紹介させて頂きます。

今回とても好評いただきましたので、11月頃にまたオーダー会を開催したいと思っています。

今回スケジュールの関係でお越し頂けなかったお客様や
興味をお持ちのお客様はまた次回ぜひご予約いただけたらと思います。

最後に、ご来店いただいたお客様
フクダヨウヘイ様、本当にありがとうございました。

この記事を書いた人

テーラー・ブレイズ