FOX DROP |FOX BROTHERSの特別な英国生地が入荷しました
『FOX DROP』
FOX BROTHERSの
特別な英国生地が入荷しました!前編
日本でも限られたテーラーのみが取り扱うスペシャルコレクション。その魅力を、生地に込められたストーリーとともにご紹介します。
先日、ちらっとご紹介しておりました、
FOX BROTHERSの『FOX DROP 』
今回は、入荷した生地を3回に渡ってご紹介していきたいと思います。

『FOX DROP』は、FOX BROTHERSが展開するスペシャルエディションのコレクション。
『Heritage』『Scotland』『Florencs』の3部構成です。
今回のラインナップも、FOXらしい英国的な重厚感やクラシックな佇まいをしっかりと残しながら、どこか新鮮です。
実際に生地見本を見た第一印象は
『ありそうだけど、ない生地だな、さすが!』
チョークストライプも、ツイードも、ヘリンボーンも、決して奇をてらった柄ではありません。
それなのに、色の重なりや柄の取り方、ウェイトや質感まで含めて見ると、他ではなかなか出会えない。
そして何より、非常にかっこいい!
先にお伝えしておきますと、正直、価格だけを見れば決して安い生地ではありません。
(ブログには価格は記載しませんので直接お聞きください。)
それでも実物を手に取り、仕立て上がりを想像すると、
『やっぱり、この生地にはその価値がある』と思わせてくれます。
今回のFOX DROPには、それぞれの生地が生まれた背景や、
FOX BROTHERSがその生地に込めたストーリーも添えられていました。
アニェッリの装いから着想を得たフランネル。
1930〜40年代のアーカイブから蘇ったチョークストライプ。
英国と東京、二人の紳士の友情から生まれたツイード。
そして、英国の街並みや文化を映したツイードやコート地。
写真とともに、そのストーリーもご紹介していきたいと思います。

まずはこちら↑
『Heritage』
① Gianni Chalkstripe

『ジャンニ・チョークストライプ』の名は、イタリアを代表する実業家であり、稀代の洒落者として知られたジャンニ・アニェッリに由来します。
アニェッリの装いには、決まりごとに縛られるのではなく、自らの感覚で着こなすことで生まれる、自然なエレガンスがありました。
時に意外性のある着こなしを楽しみながら、それを洗練へと昇華させる——この生地には、そんな彼の美意識が映し出されています。
英国サマセットの歴史あるFox Brothersが織り上げたのは、幅の異なる二種類のラインが生み出す、独特のチョークストライプ。
英国らしい確かなものづくりと、イタリアらしい自由で洒脱な感性がひとつになった、Fox Brothersを象徴する柄のひとつです。

素材には100%ラムズウールを使用。
19/20オンス(530〜560g)の本格的な英国製フランネルならではの豊かな質感と、美しいドレープを備えています。
カラーは、Torino Blue(トリノ・ブルー) Piedmont Grey(ピエモント・グレー)Agnelli Brown(アニェッリ・ブラウン)の3色。

英国フランネルの重厚さと、アニェッリのような型にはまらないエレガンス。
Fox Brothersの伝統と個性を存分に味わえる、風格あるダブルブレステッド・スーツにふさわしいフランネルです。
②Silver Screen Double chalkstripe

『フォックス・シルバースクリーン・チョークストライプ』には、世界で最も名高い服地のひとつである『Fox チョークストライプ・フランネル』を生み出した、このミルそのもののDNAが織り込まれています。
1930〜1940年代のFox Brothersのアーカイブブックから直接復刻された、この本格的なダブル・チョークストライプ。
その佇まいは、俳優や政治家、そして審美眼を持つ紳士たちが、静かな自信とともにFoxを身にまとっていた『銀幕』の時代のエレガンスを呼び起こします。

深みのあるインクブルーのメランジをベースに、洗練されたホワイトホール・グレーのチョークストライプを配したその表情は、まさにFoxそのものです。
1772年の創業以来、このミルが名声を築いてきた伝統的なウェイトで織り上げられたこの生地は、まさしく服地を知る人のための一枚です。単に眺めて楽しむためのものではなく、生涯にわたって着続けるために生み出された、時代を超えるコレクターズ・クロスです。

『シルバースクリーン・チョークストライプ』で仕立てたダブルブレストスーツを着用。
ラペルのストライプの見え方が特徴的。
クラシックな英国式のダブルブレステッド・スーツ、あるいはラペル付きのウエストコートを合わせた伝統的なスリーピースに仕立てれば、『フォックス・シルバースクリーン・チョークストライプ』が持つ控えめでありながら確かなエレガンスが際立ちます。
英国テーラリングの伝統を体現する、どこを取っても紛れもないFox Brothersのクラシックです。
③Tokyo Tweed

『ザ・トーキョー・ツイード』は、英国サマセットの歴史あるFox Brothersのミルで織られた特別な生地です。
クラシック・メンズウェアへの情熱を共有する二人の紳士――英国のダグラス・コルドー氏と、日本・東京の赤峰氏――の友情を讃えて生まれました。
互いへの敬意、クラフツマンシップ、そして時代を超えるスタイルへの思いから生まれたこの生地は、伝統に根ざしながら大陸を越えて結ばれた、服飾におけるパートナーシップを象徴しています。
豊かな「カントリー&シティ」のメランジは、サマセットの大地を思わせる色彩と、東京の控えめで洗練された感性を融合させています。
柄には紛れもない英国らしさがあり、ジェントルマンズ・クラブにもカントリー・エステートにも自然に馴染みます。
その一方で、この生地の個性には、優れた服地と、それを生み出す人々への愛によって結ばれた二つの文化の出会いが映し出されています。

汎用性を考えてデザインされた「ザ・トーキョー・ツイード」は、スポーツジャケットに仕立てるのに最適です。
チャコールやミンクカラーのフランネルトラウザーズ、深みのあるストーンカラーのコーデュロイ、さらにリラックスした装いなら濃色の日本製デニムとも美しく調和します

Fox Brothersによって織り上げられたこの個性的なウィンター・ツイードは、やがて新たなクラシックとなることを運命づけられた、友情を讃える永く愛される生地です。
④The Whitechapel Herringbone

ロンドンのホワイトチャペルとスピタルフィールズの寒い冬、そして時代を超えて残る建築物から着想を得た『ザ・ホワイトチャペル・ヘリンボーン』は、流行に左右されないスタイルを愛する人のために織られた、クラシックなオーバーコート地です。
上質なメリノウールを用い、伝統的な24/25オンスという本格的なウェイトで織り上げられています。英国の伝統的なオーバーコート地ならではの、見事なドレープと確かな厚み・存在感を備えています。

その色彩は、イースト・ロンドンに残る優雅なジョージアン様式の街並みから大胆に取り入れられています。そこから生まれるのは、静かな自信と、紛れもない伝統を感じさせる生地です。
250年以上にわたり世界最高峰の服地を作り続けてきたFox Brothersが、サマセットで織り上げる『ザ・ホワイトチャペル・ヘリンボーン』。これは、将来世代へと受け継がれる一着となることを意図して作られた生地です。

ポロコート、アルスターコート、あるいはチェスターフィールドコート。
どのスタイルに仕立てても、この生地は、真の英国クラフツマンシップを長く支えてきた哲学を体現します。
“Once, but well.”
1シーズンのためではなく、世代を超えて受け継ぐために織られた、時代を超えるオーバーコート地です。
⑤Clifton Tweed

英国ブリストルのクリフトンが持つ、時代を超えた魅力から着想を得た『クリフトン・ツイード』。
街の優雅なジョージアン建築と、その周囲に広がる街並みの色彩を取り入れて作られた限定生産の生地です。
ストーン、ブリストル・ブルー、チョコレート・ブラウン、ラセット。それらの色が重なり合い、控えめな洗練と、紛れもない英国らしさを備えたツイードを生み出しています。

サマセットでFox Brothersによって織られた、美しくバランスの取れたこのツイードは、クラシックなスポーツジャケットに理想的な生地です。
豊かな質感を持ちながら、着こなしの幅も広く、フランネルのトラウザーズはもちろん、コーデュロイやデニムにも自然に馴染みます。寒い季節を通して頼れる一着となる生地です。
ダグラス・コルドー氏のお気に入りでもある『クリフトン・ツイード』は、今や肩肘張らない冬のエレガンスを象徴する存在となっています。

二頭のウィペットを連れてクリフトンを散歩する彼の姿には、この生地が本来意図した着こなしが表れています。
控えめで、時代に左右されることなく、そして世代を超えて楽しむための服地です。
中編へ続く
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