『お気に入りの怠け者たち〜My Favorite Lazy Man』前編

『お気に入りの
怠け者達〜
My Favorite
Lazy Man』
前編

本日は趣向を変えて私物の靴の紹介です。
好き過ぎて熱量あり過ぎで、まあまあな長文なってしまったので2回に分けてUPします。
どうか最後までお読みいただけると嬉しいです🙇

11年前、あの靴を履くまでは『世界のミフネ』が出演していた有名なCMのコピー『男は黙ってサッポロビール(クールポコのギャグの元ネタ)』のごとく、

世界のミフネ=三船敏郎氏が出演したサッポロビールのCM

『男は黙って黒一文字!』

当時は『黒のキャップ・トゥこそが男の靴である!』そう信じてやまない日々を過ごしておりました。
現在は画像の3足に落ち着いておりますが、一時期『黒のキャップ・トゥ』だけで10足以上持っていた時もありました・・・アホですね〜凝り性なもので笑

そんな中、よくチェックしていたハワイの靴屋さん『Leather Soul (レザー・ソウル)』のブログで、ある靴を見つけたのでした。

当時の『レザーソウル』のブログが見つからないのでジョージ・クレバリーのHPからの画像です

アンソニー・クレバリー『チャーチル』
この靴を『レザー・ソウル』のブログで初めて見たのは2012年か2013年頃、発売当初は限定品だったと思います。
イミテーション・シューレースにイミテーション・フルブローグのサイドエラスティック、別名レイジーマン(怠け者)。
一見、ヒモ靴に見えるけど実は偽ヒモのスリッポンで、履き口の両サイドがゴムの短靴。
この履き口の両サイドがゴムのデザイン、『ジョージ・クレバリー』が得意なのは以前から知っていましたが、この『チャーチル』めちゃくちゃ綺麗すぎて一目惚れ😍
『欲し〜い‼️』けど、その当時(2012年頃)日本で売ってるお店を知らず、『ハワイのレザー・ソウルにメールオーダーしようかな〜 でも靴だから履かないと怖いしな〜』と悶々とした日々を過ごしていたある日、東京、南青山のお店に売ってることを知り、2014年1月に速攻買いに行ったのが始まりでした。
そして気が付けば、どハマりしてこのタイプの靴を買い足し、あれだけ大好きだった『キャップ・トゥ』をはじめ、紐靴全般をほとんど履かなくなっていました😆
このタイプのデザインの靴の名称ですが、『レイジーマン』の他には『サイドエラスティック』『サイドガゼット』『ケンブリッジ』という名で呼ばれています。

ということで、そんな私の『お気に入りの怠け者達』5足を紹介します❗️
順番は購入順です。

①Anthony Cleverley
『The Churchill』

工場はエドワード・グリーンのトップドローワーの工場らしいです。
『LTD ED 102/200』とナンバーが書かれいるので初期の限定品時代のものなのでしょうか?

◉Ready to Wear
◉購入年月:2014年1月
◉購入場所:The General Store(南青山 From-1stビル)
◉オールソール交換:5回

記念すべき『初レイジーマン』 この10年、一番履いてる靴。
購入するまでの経緯は前述の通りです。
あまりに履き過ぎるから何度となく2足目を購入しようと思ったものの、タイミングを逃し未だ未購入。
いつでも買えると思っていたら、いつの間にか値上がりしすぎて現実的な価格ではなくなってしまいました😭

この靴を語る時の定番ネタ、『ジョージとアンソニー、二人のクレバリーの関係性』『なぜこの靴をチャーチルと呼ぶのか?』についてはいろんなところで書かれているのでここでは割愛させていただきます。

②Foster & Son
Imitation Semi Brogue Elastic Sided

◉Bespoke
◉注文:2017年8月
◉仮縫:2018年4月
◉受取:2018年10月
◉購入場所:フォスター&サン 東京トランクショー
◉オールソール交換:0回

フォスター&サンで3足目のビスポーク。
1足目はテーリー・ムーア氏が木型を製作。
2足目、3足目はムーア氏が作ったその木型をベースに松田笑子氏が製作。
今となっては何と贅沢なんでしょう!

『仮縫いの靴』
最近はトライアルシューズで仮縫いをするところも多いですが、英国のビスポークシューメーカーの多くはトライアルシューズでの仮縫いはあんまり行わないみたいです。
福岡三越 靴売り場にて
28年前(1997年)、30歳の時に初めてビスポークシューズを注文した時のテーリーさんのサイン入り写真 
ポライド写真が時代を感じますね(^^)

靴のデザインは※『Nikolaus Tuczek(ニコラス・トゥーシェック)』の古いビスポークサンプル・カタログから選びました。
※『Nikolaus Tuczek(ニコラス・トゥーシェック)』は独立前の二人のクレバリー(ジョージとアンソニー)が在籍していたお店でも知られています。
履き心地は、着圧ソックスを履いているような心地よい締め付け感で、長時間履いても全くストレスを感じません。
この靴を履いた後に他の靴を履くと隙間があってフィットしていない箇所がよくわかります。
見た目の美しさと履き心地の良さの両立、『ビスポークって凄いな!』と思わせてくれた1足です。

さて、気になるお値段ですが、VAT差し引き後で3380ポンド(送料込み)。
当時のレートで計算すると約50万円。
50万円という金額自体はとても高いと思いますが、現在ロンドンで同クオリテイの靴をビスポークした場合、6000〜7000ポンド(120〜140万円くらい)らしいです❗️
びっくり価格ですね‼️

ということで、今日はここまで
次回をお楽しみに〜🖐️

この記事を書いた人

テーラー・ブレイズ