中留め・全留め・下留めの違いと、ダブルスーツをかっこよく着るための基本
ダブルスーツのボタンは
どう留める?
正解はある?
着こなしの基本を解説
ダブルスーツのボタンは、どう留めるのが正解なのか。
「真ん中だけ?」
「全部留める?」
「前を開けてもいい?」
意外と迷うこの疑問。
実は、ダブルスーツには
“これだけが正解”というルールはありません。
中留め、全留め、下留め、前開き——
それぞれに印象があり、着こなしの幅を楽しめるのがダブルの魅力です。
今回は、ダブル好きの店主・福留が
基本の留め方と、着こなしのポイントを解説します
ダブルスーツやジャケットのボタンの留め方で迷ったことはありませんか?

時々、ボタンの留め方についてお客様からお聞きすることがあるので今回のブログを書くことにしました。
そして、ボタンの話題の前に、
『ダブルのスーツやジャケットって、なんだか難しそう』
お客様と接していると、そんな印象を持っている方一定数いらっしゃるんですよね。
ダブルのスーツと聞くと、
「おじさんっぽい」「少し古くさい」
そんな印象を持つ方は少なくありません。
日本では、吉本新喜劇のヒール役や、任侠映画のドン、ドラマに出てくる恰幅の良い会長や大物政治家――
いわゆる“強面の怖いおじさん”が、派手なダブルのスーツを着ている場面がよくあります。
さらに、バブル時代を象徴するような、肩パッドがしっかり入り、全体的にゆったりとしたダブルスーツの印象も強く残っています。
そのせいか、ダブル=威圧感がある、古い、おじさんっぽい。
そんなイメージが定着してしまった方も多いのかもしれません。
しかし、本来のダブルのスーツ・ジャケットはまったく違います。
ダブルは、むしろ大人の男性だからこそ美しく着こなせる、非常に洗練された一着です。

世界のウェルドレッサーたちは、ダブルを“野暮ったいもの”ではなく、華麗さと品格を演出するためのアイテムとして取り入れています。
シングルとはまた違ったシルエット、胸元の存在感、そして自然と生まれる余裕。
「ダブルスーツ&ダブルジャケットって かっこいいんです」
ダブル好きの私としてはぜひダブルの魅力もお伝えできたらなと思います。
ネガティブなイメージが先行してたり、自分には似合わないんじゃないかな?と最初からシングル一択というお客様もいらっしゃるので
今日はダブルのスーツやジャケットの魅力の1つである『ボタンの留め方』と『ダブルの楽しみ方』を知って頂き
ダブルを選択肢に入れていただけたらと思います。
シングルでもダブルでもボタンの留め方ってどれが正解かご存知ですか?
着た時になんとなく留めちゃってるけど、これでいいのかな、と
そこではじめて疑問に思ったりもするけれど、気にせず適当に着ちゃってる、という方も多いと思います。
そもそもルールってあるの?という話になるんですが、シングルにつきましては、、、書こうと思いましたが、説明が難しく長くなるのでまた別の機会ということで割愛させていただき、今回はダブルについてお話しさせていただきます。
ダブルのボタンの留め方に「唯一の正解」はない
結論から言うと、ダブルのボタンの留め方に『これだけが正解』という絶対的なルールはありません。
もちろん基本形はあります。
ですが最終的には、
◉その日の雰囲気
◉着る場面
◉自分のキャラクター
◉ジャケット自体の設計
によって、選ぶのが正解です。
大切なのは“何となく”ではなく、それぞれの見え方を知ったうえで選ぶことです。
基本は“中留め”が王道
もっともベーシックなのは真ん中のボタンを留める『中留め』です。


誰が見ても自然で、きちんとした印象になりやすく、
◉仕事の場
◉会食
◉フォーマル寄りのシーン
などでも安心して着られます。
迷ったら、まずはこの着方。
これが王道です!
全留めはより重厚でクラシック
すべてのボタンを留める『全留め』
これはより構築的で、重厚感のある印象になります。
イギリスの王室方々に多く見られる全留め。
特にチャールズ英国王はこのスタイルで有名です。
私の知る限りダブルを着用される時は全留めしか見たことありません。


クラシックで力強く、しっかりとした存在感が出る着方です。
ただし、すべてのダブルジャケットが、全留めを前提に作られているわけではありません。
服の設計によっては、中留めの方がバランス良く見えることもあります。
だからこそ、『全部留めれば正しい』ではなく、その服がどう見えるかが大切です。
下留めはこなれ感が出る
下のボタンだけを留める『下留め』
個人的には一番好きです!
これは少しラフで、こなれた雰囲気を出したい時におすすめです。

舞台から映画界へ転じ、1930年代から1950年代にかけてハリウッドのミュージカル映画全盛期を担った。

ダブルはどうしても『きっちり』『威圧感がある』という印象になりやすいもの。
そんな時に下留めを使うと、ほどよい抜け感が出ます。
少し柔らかく見せたい時にはとても有効な着方です。
前開きは着崩しとして成立する
前を開けて着るのも、もちろんありです。
難易度は高くなりますが、実際に全開けで着こなしてる方はTPOやその人のキャラクターによる部分が大きいです。

あえて着崩したい時、ラフに見せたい時、抜け感を出したい時。
そういう場面では前開きも十分に成立します。
大事なのは『だらしなく見えないこと』
意図して着ることが大切です。
シングルより、実はバリエで楽しめるのがダブル
シングルスーツは比較的ルールが明確です。
たとえば2つボタンなら基本は上だけ留める。
3つボタンでも選択肢はそこまで多くありません。
一方で、ダブル。
特に6つボタンのダブルは、
◉中留め
◉全留め
◉下留め
◉前開き
と、
ほんの小さな留め方の違いでも、ダブルスーツの印象は大きく変わります。
つまりダブルは、『難しい服』ではなく
“着こなしを遊べる服”
なんです。
ここが、私がダブルを好きな理由でもあります。
ダブルをカッコよく着こなすためには『サイズ感や着方』が重要で、着る方の狙い、も大切、ということになります。
選べるからこと、選んでいる意思、これが自然に、自分らしくダブルを着こなすコツとも言えるでしょう。
問題なのは『ダブルかどうか』ではなく
“自分に合っているかどうか”
です。
サイズが合い、着方が整っていれば、ダブルは驚くほど洗練されて見えます。
むしろ大人の余裕や色気を感じさせる一着です。

表紙は全留め派のマイケル・オブ・ケント王子(故エリザベス2世の従弟であり上の画像のケント公爵の息子)
初期のトム・フォードのスーツやネクタイはこの方からの影響が大きいらしいです。
大変勉強になる記事です。

中留めは『よりフォーマルに』、下留めは『よりカジュアルに』と解説


男性の普遍的な装いについて書かれた名著です。手に取る機会があればぜひご覧ください。
初めての一着なら、ネイビーのダブルブレザー
初めてダブルを着るなら、おすすめは『ネイビー・ブレザー』です!

同じベイビーでも若々しく見えたり精悍に見えたり、大人の色気を漂わせたり、と
着る人、着こなしでイメージを変えられるのがお分かり頂けると思います。
特に春夏は非常に使いやすいです。
◉シャツ+ネクタイ
◉シャツ一枚
◉ポロシャツ
◉カットソー(Tシャツ)
どれにも自然に合わせられます。


ゴールドやシルバーのメタルボタンに抵抗感がある方は、春夏用であれは見た目に清涼感のある貝ボタン(黒蝶貝や白蝶貝)をお勧めします。⇩

貝ボタンがよく合います。

ビジネスにも使えて、休日にも着れる!
『いきなりダブルスーツは勇気がいる』
という方でも、まずはここから始めると取り入れやすいと思います。
The・ダブルを着こなすならネイビー or グレーストライプ
しっかり大人の色気と洗練を狙ったスーツもおすすめです。

それぞれ”自分らしさ”や”見せたいイメージ”通り着こなされてますね。
おすすめは幅1〜2cm程度のネイビーもしくはグレーのストライプ!
これに勝るThe ダブルスーツはないとさえ個人的には思っています。

他にもたくさんストライプの生地をご用意しております。
ダブルは“ルール”ではなく“楽しむ服”
中留めでも、全留めでも、下留めでも、前開きでも
大切なのは、自分に似合うこと。
そして、その場に雰囲気に合っていること。
知らずに何となく着るのと、知ったうえで選ぶのとでは、見え方はまったく変わります。
ダブルは決しておじさんくさくはなく(笑)堅苦しい服ではありません。
むしろ、自分らしさを表現できる服です。
気になる方はぜひトライしてみてください。
きっと新しい着こなしの世界が広がると思います。

初めてのダブル、ぜひご相談ください!
『自分に似合うダブルが分からない』
『どこから始めればいいか迷う』
そんな方こそ、ぜひご相談ください。
テーラーブレイズでは、『着る人の雰囲気・お仕事・ライフスタイル・目指したい印象』まで含めて、
“その人に似合う一着”
をご提案しています。
初めてのダブルも、しっかり楽しめるように。
ぜひ一度、お気軽にご来店ください。
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