『東京・銀座トランクショー』のご報告と『銀座サワモト』別注生地のご紹介

『東京・銀座トランクショー』
のご報告と
『銀座サワモト』
別注生地のご紹介

8月26日(火)・27日(水)の二日間、テーラー・ブレイズとして初めての 『東京・銀座トランクショー 』を開催いたしました。
お忙しい中、お暑い中、お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。

おかげさまで初日はご予約枠が満席となり、新しいお客様とのご縁もいただくことができました。
また、福岡でオーダーいただいたお客様に東京でお会いでき、アフターフォローや新たなご相談の場にもなり、大変有意義な二日間となりました。

さらに今回は、予想以上に多くの関東圏にお住まいのお客様からお問い合わせをいただきました。
次回開催のご要望も多く寄せられ、今後もぜひ継続的に開催し、さらに多くのお客様にお届けできるよう努めてまいりたいと思います。

今回の会場をご提供くださったのは、銀座に拠点を構える銀座サワモト様。
創業133年(1892年創業)の歴史を誇り、国内外の名門生地を幅広く取り扱い、テーラーや洋服愛好家から厚い信頼を集める老舗紳士服毛織物卸商です。
当店も開店当初から大変お世話になっております。

銀座五丁目というアクセスの良い立地に加え、広々としたショールームはフィッティング環境としても素晴らしく、今回のトランクショーを最高のかたちで開催することができました。
改めて、銀座サワモト様には心より感謝申し上げます。

そして今日のブログでは、 今回のトランクショーでお世話になった銀座サワモトの今季(2025A/W)の素晴らしい別注生地を2つ紹介します。

まずはこちら!
HOWARD HARDY 《GLOBE WORSTED》

◉服地
ハワード・ハーディ
《グローブ・ウーステッド》
100% Wool  
300/310gms -10oz 
Made in England
◉色柄
ネイビー・ブルーグレー・チャコールグレー
※全て無地
◉価格(税込)
◎2ピース・スーツ
・Standerd  198,000円
・Exclusive  231,000円 
・Bespoke  440,000円
◎3ピース・スーツ
・Standerd  242,000円
・Exclusive  269,500円
・Bespoke

ハワード・ハーディ??
グローブ・ウーステッド??
この名前、初めて聞く方も多いとは思いますが、実は凄いんです!
(私も初めて聞きました😅)
『ハワード・ハーディ』
1850年にロンドンに設立された生地商で、現在はイギリスの最高級の梳毛織物の生産地、ハダースフィールドに拠点を移し、同社の生地はハダースフィールドの織物工場で製造されています。
詳しくはHPをご覧ください。

『グローブ・ウーステッド』
1887年にイギリス、ハダースフィールドのスレイスウェイトで設立。
2004年に閉鎖されるまで最高品質のウーステッド糸(梳毛糸)を生産し、最盛期には年間1,000万メートルもの高級ウーステッド糸を定期的に紡いでいました。

要するに、現在の効率優先の製造方法では作ることの出来ない、すでに閉鎖された紡績工場(グローブ・ウーステッド)の素晴らしい糸が見つかって、その糸をイギリスの最高級織物産地であるハーダースフィールドにある生地商(ハワード・ハーディ)の織物工場で織り上げた生地というわけです。
上品な光沢にハリ・コシのある通年着れる良い生地でスーツをオーダーしたい方にぴったりです。
このグローブ・ウーステッドの糸で織られた生地は、国内の有名テーラーのインスタグラムやブログでも紹介され、絶賛されてます。

続いてはこちら!
DORMEUIL
《ROYAL 12》

◉服地
ドーメル《ロイヤル12》
100% Wool  
370gms -12oz
Made in England
◉色柄
チャコールグレー無地
※3着分
◉価格(税込)
◎2ピース・スーツ
・Standerd  154,000円
・Exclusive  187,000円 
・Bespoke   407,000円
◎3ピース・スーツ
・Standerd  187,000円
・Exclusive  214,500円
・Bespoke

ロイヤル12は通称”サヴィル・ロウ番手”と呼ばれる2/52×2/52の糸(52番双糸)を使い、英国生地特有のしっかりとした打ち込みによって織られており、名前の由来である12オンス(370g)の目付は、出来上がったスーツのカッティングや外観を際立たせる素晴らしいドレープ感を作り出します。

現行のバンチブックでは、地球温暖化の影響により薄手の生地を求めるニーズが高まった為、このロイヤル12(370gms)を11オンスに軽量化してロイヤル11(330/350gms)にリニューアルしています。

しかし、久々、ロイヤル12を手に取って触ってみると『やっぱりこっちがいいな!』と感じましたし、実際海外でも仕立て映えがする『ロイヤル12』が再評価されてるらしいです。
個人的には是非とも12に戻って欲しいですが、多分それはないでしょう😭
あと価格についてもロイヤル11のバンチブックの価格と比べると半額なので、かなりのお値打ち品です。

最後に、どちらの生地もいつでも買える生地ではありませんし、数量に限りがあります。
気になる方はまず、お早めに店頭で実際に生地を見て触って欲しいです。
文章や写真だけで良さを伝えるには限界がありますし、現物を見て触っていただければ良さを納得していただけます。
写真だけ見ると、なんてことない無地のスーツ地ですが、めちゃくちゃ良いです!
それでは皆様のご来店心よりお待ちしております。

この記事を書いた人

テーラー・ブレイズ