Everyone loves Glen-Check!『みんな大好き グレンチェック!』

Everyone loves
Glen-Check!
『みんな大好き
グレンチェック!』

先日、インスタグラムにも投稿しましたお客様のお仕立て上がりです。
ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドがとてもお好きな方で、映画『No Time to Die(ノー・タイム・トゥ・ダイ)』のボンドのイメージで当店のオリジナルパターン『NEW BOND』でご注文いただきました。
お選びいただいた服地は英フォックス・ブラザーズの『GOLDEN FOX(ゴールデンフォックス)』
ウエイトは230/260gの春夏メインで着用していただける平織りの服地です。

受け取りの為にご来店、そしてご試着。
いや〜〜 それはそれはとても良くお似合いで、我ながらフィッティングもバッチリ。
会心の出来と思い、ほくそ笑んでおりましたら、
すぐさま『同じようなグレンチェックで秋冬用の3ピースを 。』とのお言葉!

ありがたや〜〜!!

で、お勧めしました服地はこちら!

英ダグデール・ブラザーズ『ROYAL CLASSIC-VANTAGE(ロイヤル クラッシック ヴァンテージ)』
目付は340g(12oz)で『サヴィルロウ アカウント』と呼ばれている52番双糸で織られためちゃくちゃ仕立て映えのする服地です。

白黒のグレンチェックにブルーの格子を切った、別名『プリンス・オブ・ウェールズ(イギリスの皇太子に与えられる称号)』。
ヴィクトリア女王の次のイギリス国王『エドワード7世』が皇太子時代にこの柄を好んで着ていたことからこの名前がついたとか・・・

余談ではございますが、この服地の名前『VANTAGE(ヴァンテージ)』と聞くと何を連想されますか??

私はボンド・カーにも使われている英アストンマーティン社が製造した『初代V8ヴァンテージから現行4代目のヴァンテージ』、そして現在のアストンアーティン復活の最大の立役者『DB7ヴァンテージ』を連想します。

初代V8ヴァンテージ 1977年ー1989年
2代目 1993年ー2000年
当時メインモデルであったヴィラージュのハイパフォーマンスモデル
3代目 2005年ー2018年
『ベイビーアストン』と呼ばれ、当時のポルシェ911(997型)をライバルとして作られたモデル
4代目 2018年ー現在
DB7ヴァンテージ 1999年ー2004年
アストン初の12気筒エンジン。70年代から90年代前半まで低迷していたアストンマーティンですが、このDB7のおかげで復活出来たと言っても過言ではないでしょう。カーデザイナー、イアン・カラムの傑作。

確か、アストンアーティン社曰く『ヴァンテージ』とは優位性を意味する『アドヴァンテージ』からきていると何かの本かネットの情報で読んだ記憶があります。

なので、きっとダグデール・ブラザーズ社も『他の生地と比べてこの生地はいいんだぞー!』という優位性の意味を込めてネーミングしたのではないかと私は勝手に想像しております(笑)

本題の『グレンチェック』の話から外れてしまいましが、ここで各界の『グレンチェック好き』の方々をご紹介したいと思います。


◆貴族部門
先ほど登場しましたグレンチェックを流行らせた張本人『エドワード7世』

続きまして、そのお孫さん『エドワード8世ことウインザー公爵』

画像は皇太子時代のもの
7〜8年前に上の画像と同じ生地を英ハリソンズ が復刻していました。
輸入元に確認しましたが、現在は残念ながら在庫はないとのことです。
写真集『WINDSOR Style』より、公爵夫人と寄り添う晩年のウインザー公爵。
ブラウン系のグレンチェックに赤の格子柄で、4つボタン下1つがけのダブルのスーツ。
最近またちょくちょく見かけるようになった、70年代後半から80年代によく見られたアルマーニを代表とするスーツスタイル。
きっと元ネタはここなんでしょうね☺️


◆映画主人公部門
歴代『ジェームズ・ボンド』もグレンチェック好き!

初代ボンド、ショーン・コネリー
映画シリーズ3作目『ゴールドフィンガー』のオフショットより
遠目は無地に見えますが・・・
近づいてみると・・・
グレンチェックです!
映画シリーズ6作目『女王陛下の007』より、2代目ボンド、ジョージ・レーゼンビー。
彼のボンドはこの1作で終わりましたが、個人的にはボンド・シリーズの中でベスト3に入る映画です。
映画シリーズ17作目『ゴーデンアイ』より、5代目ボンド、ピアース・ブロズナン。
この人がいなければボンドの復活は絶対になかったですね!
映画シリーズ25作目『ノー・タイム・トゥ・ダイ』より、6代目ボンド、ダニエル・クレイグ。
このスーツも、よーく見るとグレンチェックです。

新旧『トーマス・クラウン』もグレンチェックが大好き!

映画『華麗なる賭け』より初代トーマス・クラウン、スティーブ・マックィーン。
スーツは3代目ジェームズ・ボンド、ロジャー・ムーアのスーツも仕立てたダグラス・ヘイワード。
映画『トーマス・クラウン・アフェアー』より2代目トーマス・クラウン、ピアース・ブロズナン。
スーツはミラノのジャンニ・カンパーニャ。カンパーニャご本人も採寸してるシーンで映画に出演されてます。

名言『Manners maketh man.(マナーが紳士を作るんだ)』の『キングスマン 』も・・・

俳優コリン・ファースが演じた『ハリー・ハート』
ロンドン、サヴィルロウ のテーラー、ハンツマンのダブルのスーツが記憶に残ります。
この映画の影響でダブルのスーツのオーダーがかなり増えました。


◆往年のハリウッドスター部門
この3人に特に説明は必要ないでしょう・・・

『フレッド・アステア』

写真集『FRED ASTAIRE HIS FRIENDS TALK』より

『ケーリー・グラント』

写真集『DRESSING THE MAN』より

『ゲーリー・クーパー』

写真集『JOCKS AND NERDS』より


◆デザイナー部門
『ラルフ・ローレン 』
さすがデザイナー、シングル、ダブル共によくお似合いです!


◆芸術家部門
フランスの詩人『ジャン・コクトー』
画像は1948年にアメリカ合衆国の写真家アーヴィング・ペンが撮影したもの。
『俺、どお!』みたいな、ナルシスな感じがビンビン伝わってきます(笑)

写真集『ON THE EGGE IMAGES FROM 100YEARS OF VOGUE 』より

◆ミュージシャン部門
最後はこの方!
スーツ大好き、ザ・ローリングストーンズのドラマー『チャーリー・ワッツ』
6つボタンダブルの下1つがけ、私も大好きな着方です!
昨年他界、今月8月24日が命日です。あ〜〜〜 本当に悲しい😭

過去から現在、年代や年齢、職業を問わず、色々な方に愛されてきた『グレンチェック』
無地やストライプはお持ちでも、グレンチェックはまだ〜という方も多いと思います。
当店ではスーツ、ジャケット、トラウザーズ、コート等、種類も豊富に沢山のグレンチェックの服地をご用意しております。
是非、今シーズンはワードローブの一つに取り入れてみられませんか?
お問い合わせ、ご相談、ご遠慮なくご連絡ください。
お待ちいたしております。

この記事を書いた人

テーラー・ブレイズ