ご近所さんから世界チャンピオン誕生!おめでとう!西上君!

ご近所さんから
世界チャンピオン誕生!
おめでとう!西上君!

当店から徒歩1分の場所にある靴磨きのお店、Boston&ReOlds (https://boston-shoeshine.jp/
靴磨き職人西上悦弘氏が、先日ロンドンで行われた靴磨きの世界大会で優勝されました‼️

世界一!おめでとうございます!

西上氏とは仕事やプライベートでかれこれ10年くらいの付き合いになりますが、彼の靴磨きへの情熱や探究しようとひたむきに努力する姿を近くで見ていたので今回の優勝は本当に嬉しいです。

靴磨きの世界大会?初めて耳にされる方もいらっしゃると思いますが、これが靴業界では有名な大会です。
世界の靴業界のプロが一堂に揃うお祭りです。

海外のサイトを抜粋すると、、

『世界の革靴愛好家達が注目するロンドンスーパートランクショー』
革靴業界を賑わすこの祭典では、靴の展示の他に「靴磨き」「パティーヌ」「靴作り」の世界一を決める大会が行われることでも有名です。

※参照URL

日本で洋装文化がスタートした江戸時代からまだたったの158年(笑)
洋装の世界では新参者と言っていいでしょう。
そんな世界で我らが熊本生まれの日本男児、西上氏はやってくれました!

今や、色んなジャンルで日本人の繊細で器用で技術力が高いことは海外では有名ですが、とはいえ、まだまだ歴史が浅い分野、そしてロンドンというアウェイ感たっぷりな会場で見事チャンピオンになったのです。

靴磨きという一見単調な作業を『細部を感触で感じ取れる手』で『ひたすら磨いてきた経験で培った鋭敏な感覚』と『靴磨きを極めたい、そんな日本人ならではの、単なる技術だけの勝負ではない“靴磨き道”という精神性で日々精進してきたからこそ』の優勝だと思います。

そんな西上氏との出会いは、私がこのお店を初めて間もなく『コルノブルゥ』の清角さんのご紹介で出会いました。

初対面では真面目そうで細身で長身の若者で、聞けば幼少期から靴好きが高じて学生時代はABCマートでスニーカーを売るとこからスタートし、そのうちに革靴に開眼し、靴の素晴らしさを世に広めたい、そんな思いで靴磨きを始めたという、ユニークで風変わりな印象を持ちました。

とはいえ、巨匠である清角さんのご紹介なので靴のメンテには間違いなく信頼がおけると思い早速靴磨きをお願いしました。

仕上げてもらった靴は確かに今までの靴磨きと違いを感じました。
彼に磨いてもらった靴は3ヶ月くらい、ずっと綺麗なまま。
履いてもちょっと拭くだけで艶が戻り、小傷も目立たなくなる。

『これはなかなかすごいな!』と、技術力の高さを感じそれ以来靴磨きをお願いするようになりました。

そして彼も服全般を当店で選んでくれるようになり、靴磨き職人としてふさわしい服装を一緒に考え仕立てるという、お互いに友人であり顧客であるという関係になりました。

1つのもの(彼は靴、私はスーツ)に徹底的こだわる性分を持つもの同士、会えば、話題は靴と服のことばかり。
互いの知識や情報を共有しながらビジネスの仲間の良きご近所さんとして月日が流れ、彼は靴磨き技術も服の着こなしもどんどん成長し、自分のスタイルを確立しつつ、というタイミングでの世界への挑戦。

優勝は必然・・と私は思います。(今だからいえます笑)

優勝の際の動画を見ると、いつものように繊細な手つきで磨き上げていく自分の世界に集中しているのが伝わって来ました。
それを見て、これはいけるな!と確信しました。

この確信できた理由は明日のブログ、
西上悦弘氏 世界チャンピオン記念 Boston & Re Olds合同企画開催のお知らせ!
〜勝者のスーツはTAILOR Blades〜
で書きたいと思います。

西上氏が世界チャンピオンになったこと、これは本当に素晴らしいストーリーです。
子供の頃、新しい靴を買ってもらうとベッドに持ち込んで一緒に寝るほど靴が好きだった少年はとうとう世界まで歩みを進めたわけです。

これからも彼は変わらない情熱でさらなる夢を追いかけていくでしょう。
私は彼より随分と歳はとっていますが、私も良い刺激になりました。
チャンプの彼と親しいということを『類は友を呼んでいる』そう言っていただけるよう、私も改めてこの仕立て服の仕事を情熱を持って探究し向上していきたい、そう思いました。

明日のブログでは今回の優勝を記念して、今だからできる企画(これから忙しくなる西上氏ですから今のうちにお願いして実現)を開催をお知らせします。

また『勝者のスーツ』とは?そこを紐解いてみたいと思います。

どうぞお楽しみに!

この記事を書いた人

テーラー・ブレイズ