
PHILOSOPHY
だから、つくる側に立ちました。
1967年・熊本生まれ 18歳より福岡在住
PASSION — 少年時代の情熱
スーツってかっこいいな、大人だな、そんな憧れを持ち始めた高校生時代,
初めて買ったジャケットを着て、気恥ずかしいけれど、どこか誇らしい思いで街を闊歩しました。
今思えばそれが「服飾」へこだわりの第一歩でした。自分を装うということは、
なりたい自分をイメージしそれを目指していくということ。
その思いから私のスーツ遍歴が始まりました。
そして本物のスーツを知りたいという熱い思いがあふれだし、いつかはサヴィルロウそう思っていました。
DISAPPOINTMENT — 欧州テーラーの理想と現実
どうしても作ってみたい、本物のスーツを着てみたい、そんな思いは日に日に募っていました。
当時、私は24歳。バイトに明け暮れる留年大学生にとって大変高価なものでしたが
BBCのニュースで見たチャールズ皇太子のようなダブルのスーツが着たい!と
憧れて思い切ってオーダーしました。
私がオーダーしたのはサヴィルロウの英国御用達店出身のテーラーでした。
生まれて初めてのオーダー。仮縫いも初体験。
「ここならば…!」と期待に胸を膨らませ待ちましたが、残念なことに仕上がりは散々でした。
想像していたカッコ良さとはほど遠く当時素人だった私でもすぐにわかるくらい合っていませんでした。
本来スーツとは、たった一人に合わせて作られるもの。
商談の場の勝負服であったり、日々の生活を彩ってくれる特別な一着を求めて、
客はオーダーするのです。なのに、本物だからきっと間違いない、
素晴らしいものが出来上がるはずと夢見ていた一着があまりにもあっけなく失敗というのは大きなショックでした。
けれど、そう簡単に諦めはつきません。
自分自身にオーダーの経験がなく無知だったからなのか?たまたまフィッターとの相性が悪かったからなのか?
そう思って来日したイタリアや英国の有名テーラーにて何度もオーダーしましたが、なかなか納得いくものが出来ませんでした。
毎回期待して、裏切られる。そんな苦い経験ばかりが続きました。
結局の話、当時の海外のテーラーは欧米人の体型に合わせてスーツを作ることは慣れていも、
欧米人の体型とは真逆の前肩で薄い胸や背中、そして扁平なお尻の日本人には当然ながら採寸するフィッターも不慣れだったのです。
これは、あるナポリのテーラーの言葉です。
「3着目までが自分たちのスーツ、4着目からが君のスーツになる」
要は3着目まではお手合わせ、試作品。そして4着目からは君の要望に応えられるだろうと言われて、
「1着目から完璧を目指したい几帳面な日本人には不向きだし、
なんと言っても一着40万から50万もするスーツを4着しないと納得できるものが出来ないなんて!
言葉の壁で細かい意思疎通ができない上に、何ヶ月も時間が掛かるなんて。自分には現実無理だ〜!」と
溜息が出ました。
いくら探しても、日本人の薄い体型を美しく見せる技術は欧州にはなかったのです。
とはいえ、そこで諦めるわけにもいきません。
私はどうしても理想のスーツを作りたいのです。
「日本人の体型に合っていて、かつ欧米人のように抑揚がありスマートに着こなせるスーツ」は、
今は見つからなくても 、どこかにあるはずです。
私のための一着は、まだ巡り会えていないけどいつかは、、そう思っていました。そして、答えは国内のテーラーにありました。
REALITY — 日本人のためのスーツを求めて
欧米人の体格、骨格とは何もかもが違います。
日本人は欧米人とは違い細くて薄い体、手足の短さ……これらはマイナス要素ではありません。
そもそも日本人は和装体型なのです。
日本人に着物を着せれば世界一似合いますが
残念ながら洋装となると日本人の体格でグローバル標準であるスーツを着こなすのが難しいのも事実。
そんな難しさをクリアして日本人でも「格好良く着こなせる男に武器」として充分に働いてくれる、
そんなスーツを作ってくれるテーラーと出会いました。
やっと巡り会った国内のテーラーで手応えを感じ、素晴らしいフィッターと会話を重ね
試行錯誤し理想のスーツに近いものを手にしたのです。
自分が着たいスーツ、それが伝わり理解してくれるフィッター
初めて自分の思いが伝わり
そのまま形になるという経験をしました。
感極まりました。やっと理想のスーツへの扉が開いた、そう思えました。
そしてオーダースーツの難しさと
奥深さ、楽しさ、面白さを心から感じることができました。
DISCOVERY — 日本で見つけた答え
スーツファンとして100着・・200着は優に超えるオーダーや既製のスーツを着てきたけれど
「理想のスーツはどこかにあるはず」という旅はここで終わりでした。
普段から趣味で洋書を取り寄せ
テーラー向けに書かれたスーツの型紙の本などを読んでいた私は
この国内のテーラーとの出会いをきっかけに
今まで一度も考えたことがなかった
「スーツを作ってもらう立場から理想のスーツを作る側になってみたい」と
自然に新しい目標が生まれました。
自分でも意外でしたが
少年時代からの情熱はやっと行き場を見つけたのです。
TURNING POINT — 作る側へ
気がつけば40代後半。スタート地点としては遅いと思われるでしょうか?
けれど私は、客として30年以上様々なテーラーに赴き、何時間も生地を眺め、
スーツにまつわる洋書を集め、洋装の歴史を学び、
映画や映像の中のスーツの見え方を研究してきたスーツマニアでもあります。
試行錯誤してきて、ここがもう少しこうだったら、ああだったら、と
理想を追いかけてきました。失敗も成功も経験豊富です。
作ってもらう側から作る側になる。
そう決意した時は本当にワクワクしました。
情熱をかたむけたかったのは「これ」だったんだ!そう心から安堵しました。
長い間買う側としてスーツやジャケットやコートをオーダーしてきたからこそ
お客様視点に立ってのサービスという点では、誰にも負けないつもりです。
COMMITMENT — すべてをこの一着に。服飾こそ人生を賭ける道
2014年、これまで学び経験したことを活かしてみたいと、
長年住んできた福岡で現在の前身となるbatak House Cut 福岡店をオープン。
5年間経験を積み
2019年、「ブランドに囚われず、トラッドからトレンドまで幅広く対応すること」をコンセプトに、
新たに「TAILOR Blades 」(テーラー・ブレイズ)を立ち上げました。
より多くのお客様を格好良く、理想のご自身に近づけるスーツやジャケットやコートをお届けしていきたいと思っています。
そこに賭ける情熱は誰にも負けません。
ベーシックなもの、個性を強調するもの、華やかなフォーマル、オフタイムやゴルフなどカジュアルなシーン向けなど、
目的に合わせた幅広いコーディネートを得意とし、
TPOに合わせた仕立服でお客様の人生を変えていくお店です。
あなただけの一着をお届けする「TAILOR Blades 」にぜひ一度ご来店ください。
TAILOR Blades 代表 福留寿之
スーツを格好良く着こなしてみたい
そう持っていた10代から始まった理想のスーツ作り、一スーツファンとして客という立場で欧州、国内のテーラーでオーダーしてきました。
数多くの試行錯誤、失敗や成功を経験してきて30年余りが過ぎました。
その間、飽きることもなく、理想を求めることを諦めることなく仕立て服の奥深さに魅了されている自分に気がつきました。
そして作ってもらう側から作る側になりました。今思えば自然な流れだったのかもしれません。
お客様の立場に立ってお客様の理想のイメージを仕立て服で表現するそのために全力を尽くすことが使命だと思っています。

How to order
初めてのお客様にはしっかりと、ご相談、採寸、フィッティングを行いますので
約90分から120分のお時間を頂いております。
ご来店頂きましたらまずはご相談からスタートです。
どんなお召し物をイメージしてらっしゃるか?
着用シーンやお好みの色、柄、素材など丁寧に細かくお聞きします。
そしてそのイメージに合わせてスタイルや服地、など決めていきます。

服地はイギリス、イタリア製を中心に希少なヴィンテージや一点物など
さまざまな物を取り揃えております。
ご希望や予算に合わせて提案させていただきます。

大まかなことが決まったら実際に採寸をさせていただきます。
全身の寸法を測りゲージと呼ばれるサイズ見本の服を着用いただきながら、歩き方や体の使い方の癖や体型を踏まえて全体のバランスを整え、且つお客様のご希望のイメージ通りに体現することを意識して補正をします。

着用イメージ写真をお持ち頂いたり
普段ご愛用のお召し物、お気に入りのお召し物を着用されて来店されると打ち合わせがよりスムーズです。
もちろんなくても大丈夫です。

ご相談、服地、ボタン、裏地選び、ディティールを決め採寸、補正の全ての工程が終わりましたらご注文となります。

縫製期間は約1ヶ月から1ヶ月半です。
※コートは1ヶ月半から2ヶ月、仮縫いをご希望の場合はプラス3週間から1ヶ月となります。
細やかに検品をしてお客様へご連絡させていただきます。
再度ご来店いただき最終フィッティングを行います。
必要があれば調整を加えます。
1度オーダーされると次回から履歴を加味してのご相談となりますので
採寸、フィッティング等にかかる時間的負担は軽減されます。
仕立て服は回数を重ねるたび更に理想を追求したり違うイメージや
新しいアイデアを盛り込んだりとご自身の魅せ方が広がります。
ぜひ奥深い仕立て服の世界を楽しんで頂きたいと思います。
